腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

2008年10月21日 21:31

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
(2008/02/22)
佐藤江梨子佐津川愛美

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監督・脚本:吉田大八
プロデューサー:柿本秀二、小西啓介、鈴木ゆたか
撮影:阿藤正一、尾澤篤史
美術:原田恭明
編集:岡田久美
音楽:鈴木惣一朗

和合澄伽: 佐藤江梨子
和合清深: 佐津川愛美
和合宍道: 永瀬正敏
和合待子: 永作博美
和合曾太郎: 上田耕一
小森哲生: 土佐信道
萩原: 山本浩司

両親の訃報を受け、女優を目指して東京に行っていた姉・香澄が4年ぶりに山間の田舎に戻ってきた。
家には母の連れ子だった兄・穴道、その嫁・待子、そして内向的で病弱な妹・清深が待っていた。
女優を目指し、家族の反対を押し切って上京したものの、その超ゴーマンな性格が災いし、女優活動も頭打ち。
そんな姉の帰省により、沈殿していた姉妹の関係は一気に爆発炎上、周囲の人々もその渦の中へと巻き込まれていく。

4年前、澄伽は両親に女優になることを反対され、同級生を相手に売春して自己資金を貯めた。それを清深が漫画にし、雑誌に掲載されたことを澄伽は恨んでいた。ある日、澄伽は新進の映画監督が次回作の主演女優を探していることを知り手紙を書く。思いがけずに返事が来て…。

傲慢で努力もろくにしない儘に、自分には才能があると思い込み、女優になりたいとの一心で人の迷惑省みず、手段選ばず我が道を押し通そうとする澄伽。
そして漫画家としての才能は十分兼ね備えているが、人としての心を何処かで失くしてしまったかの様な清深。
この姉妹に翻弄され続け、優しさと弱さ故、結局自滅してしまう宍道。
孤児で孤独だった人生とは裏腹に、いつでも楽しげで微笑みを絶やさなくお人好しで芯の強い心の優しい宍道の妻、待子。

そんな4人が集まったひとときの愛憎劇であり、限りなくブラックなストーリーなのに。。
何故か後味が悪くないです^^
少しずつ共感できる部分があり。。ラストシーンが私的には良かったです♪
ディープブラックヒューマン系です(?)
ほのぼの温かなムービーではありませんが、妹さんや弟さん、可愛がっている後輩などいる方が
いたら何となく分かるのではないかなと^^

清深は両親にはそれなりの愛情を持っていたとしても姉・澄伽はある時点から漫画の登場人物のキャラクターとしての「観察物」だったと思います。姉にどんなひどい仕打ちを受けようが。。それはネタとして上げるものであり、反対に美味しかったのだと。
澄伽もまた、妹の性格を知っていて本当は第2段を書かれているのを知っていたのではないかと。。
そして何も無い傲慢でどうしようもない自分に踏ん切りを付け、妹に最後のシーンで自分を踏み台にしろと。。そう言っている様に見え、泥だらけの姉妹が眩しく思えました♪

ポニョ、潜水服、スウィニ―トッド、アディクト拍手、ありがとうございます^^

アンダルシアの犬とかいろいろと観たいのがあるのですが
近くのGさんになく(涙
Tさんがあればなと(遠い目

たけし監督の新作は近々、観たいと^^

レビュー、書いておきながらのですが(汗
観ていない映画も数知れず。。
ホラー、アダルト以外なら大丈夫ですvv
何かお勧めの映画や情報あれば、拍手と共に入れておいて下さりませ^^

以下、拍手コメ返信です((´∀`*)/

***




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ビッグフィッシュ

2008年03月29日 16:34

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディションビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション
(2007/05/30)
ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー 他

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監督:ティム・バートン 、脚本:ジョン・オーガスト、原作:ダニエル・ウォレス、美術:デニス・ガスナー、
撮影:フィリップ・ルースト

出演
若き日のエドワード・ブルーム・・・ユアン・マクレガー
エドワード・ブルーム・・・アルバート・フィニー
フィル・ブルーム・・・ビリー・クラダップ
サンドラ・ブルーム・・・ジェシカ・ラング
若き日のサンドラ・ブルーム・・・アリソン・ローマン
ジェニファー・ヒル/魔女・・・ヘレナ・ボナム=カーター
ノザー・ウィンズロー・・・スティーブ・ブシュミ
ジョセフィーン・ブルーム・・・マリオン・コティヤーン

 息子が生まれたその日、川の伝説になっている魚を結婚指輪で釣り上げるた事を結婚披露宴で話す父、幼い頃からおとぎ話の様な話ばかりを繰り返し事実を語ろうとしない、そんな父・エドワードにとうとう腹に据えかねウィルは口論の末、口を聞かなくなって3年の月日が経とうとしていた。用事がある時は母・サンドラに伝言を頼む日々、ある日の事母から連絡が入り父の具合が悪く、死期が迫っているという。妊娠7カ月の妻・ジョセフィーンと共に故郷に帰るウィル。
帰る道すがら、そして家に付き久々との父との対面の中でも自分と全く似ていない父、父もそう思っていると思っていた。そして父は‘良く知っている赤の他人’であり‘事実と作り話の区別が出来ない’人間。その話に魅了され、内向的な自分とは異なり、屈託のない社交的な性格で妻までもが父を好きだと言う。自分だけが父を苦々しく思い、理解できないでいた。子供の頃、家に帰らず他に家庭があるのではないか?家が退屈なのではないか?だからこんなでっち上げ話ばかりをするのではないのではないのだろうか?ずっと思い続けていてぶつけられなかった葛藤。― もう直ぐ父となる自分は息子とどう向き合えばいいのか?
 初めて父と本気で父と父の歩いてきた軌跡と向き合おうとする息子と、真実とは一体何なのか?

 やはり天才ですね!!ティム・バートンゞ(≧∀≦)/現実と虚構の狭間を上手く捉えた作品。ファンタージー色を出しつつも現実を離れず、ティム・バートン色も出しつつ♪巨人との出会い、幻の街からサーカスでの運命の人との出逢い・・紡がれる話が面白く、ついつい惹き込まれてしまいます。そしてエドワードの冒険の数々は本当にあった話なのでは?と信じたくなるw全てが最後は本当に感動的なラストでしかも後味がとても良いです・・じんわりと温かくなる様な。ウィルの語りから最後までは勿論、大泣きで久しぶりにしゃっくりが出る程に(笑)そして映像が・・特に湖のシーンが素晴らしいです!あの色使いといい、森シーンや廃墟シーンもティム・バートンらしく♪ダークな美しさが本当に魅力的でした!!

 他人から見ての良い人とごくごく身近な人間は見方がやはり違うものだと思うし、あまり近くに居過ぎて見えなかったり、親子などの立場でお互いが感情的に‘当然〜だ’と思う部分も傲慢な部分も出てくる事だってある。理解したいのに理解できない、壁を作ったり作られたりと感じる場面も多いだろう。特に父親の場合はそうなのかなとも(笑)でも相手を理解したいって事は、そこには愛があると思う。例え、いがみ合ったとしても理解したい、認めたいと相手の事を想わなければ最初から喧嘩もいがみ合いも起こらないと。そうやって、少しずつでも理解していくことが出来るのではと教えて貰った様な気がします♪
 真実を知っていくウィルの、父を見る目が変わっていきラストシーンではウィルは父を信じていた子供の時以来、初めて本来のウィルに立ち戻れたのではないかと。自分を愛し、母だけを愛していた偉大なるビッグフィッシュに語るウィルの眼に宿る光がまるで我が子に聞かせる父の様でした♪

 常に良い父親を演じるのではなく自分らしさを求めるエドワード、そして目に見える事実を追い求める息子・ウィル、ありのままの相手を受け入れる寛容さや無条件の愛の前には深刻な対立が存在する(byメイキング)

「プライベート・ライアン」

2008年02月16日 16:41

プライベート・ライアンプライベート・ライアン
(2006/07/07)
トム・ハンクス、トム・サイズモア 他

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 スティーブン・スピルバーク監督、トム・ハンクス主演。この映画は劇場では観ていなくて2回目なのですが、最初観た時は正直、ノルマンディ上陸作戦(前半部分)がまともに見る事が出来ない位、ショッキングな映像でした。臭いが顔の周りに纏わりつき、その時の風景がダイレクトに脳に入っていくようで・・・特に血に染まった波は本当にきつかった。今回は風邪を引いていて感覚が麻痺している為か、2回目だからなのか、直視して観る事が出来、色々と発見が多く観て良かったなと、戦争映画としてはどの場面も臨場感溢れていて一級品だと思いますが、その裏でのミラー大尉を始めとする戦争によって引き起こされた人間個人の苦悩が印象に残った映画でした。可愛い部下一人を犠牲にする事でその10倍もの人を救う事になると自分に言い聞かせ、結果94人もの部下を死に追いやりその心の闇が手の震えとなり表面に表れて来る・・・ミラー大尉は死んだ時、初めて手の震えが止まったかのように手の映像がアップされていたのが本当にやるせない気分でした。

「平成狸合戦ぽんぽこ」

2008年02月16日 16:39

平成狸合戦ぽんぽこ平成狸合戦ぽんぽこ
(2002/12/18)
野々村真、石田ゆり子 他

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いつもより150%増しのホワイトアウトな頭の状態の中で、金曜ロードショーを観ていました(笑)去年か一昨年もこの時期、観た様な気がする?でもでも咳で背中が筋肉痛になるのは私の背筋が貧弱なせいなのか(笑)

 高畑勲監督、言わずと知れたジブリ作品です。自然破壊と共存の難しさを多摩ニュータウンという具体的な地域を出す事により、より作品にリアル感を持たせる効果となっている様に感じます。そして動物(たぬき)から観た視点という事も!人間は動物の一員であり地球の一員である、という事を再認識させてくれるアニメでもあります。また幼少の時に、日本のお化けの中で飛び抜けてのっぺらぼうが怖かった事も思い出させてくれる(笑)でもあの狐の嫁入りから始まるパレードは一度観て是非、観たい!

「僕を葬る」

2008年02月16日 16:38

フランソワ・オゾン監督、メルヴィル・ブボー、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ=チデスキ出演 パリ在住のフォトグラファーのロマンはある日突然、余命3ヶ月だと宣告される。愛してはいるが軋轢も多い両親と姉には秘密にし、同棲中の恋人には一方的に別れを告げ、ただ、唯一の理解者である祖母にだけは真実を打ち明ける。死を意識して初めて一瞬一瞬を慈しむように生きその積み重ねこそが人生だと知ったロマンが未来に残そうとした物は?

 久々のフランス映画です。溜息が出る程、美しいシーンが多かった。さすがはオゾン監督、何気ない台詞、何気ないワンショットでも人をこれだけ感動させる事ができる!天才です!!特にソフィ(姉)との和解の場面で木の影から姉と子供をこっそりと撮影するシーンは涙を堪え切れませんでした。具体的には不妊で悩む夫婦に精子を提供するといった形で未来を残してもいますが、生を愛しむ気持ちや歓びを愛する人達や愛した風景、大切な物達をフォトグラファーであるロマンは1枚1枚写真に収めていったのではないかと、彼が逝ってしまった後、多分彼の遺品である写真達には彼の想いが凝縮されているような・・・そう思うとまた泣けてきます。最初は混乱や苛立ち絶望に打ちひしがれるロマンは少し傲慢な自信家に描かれていましたが、段々と1秒1秒この世界を愛している事を感じさせてくれる、そんな凄く澄んだ目に変化していく様がきちんと描かれています。そしてラストの海に夕日が沈むシーンでロマンが誰に看取られる訳でもなく、静かにこの世を去る場面はまさに人生そのもの。素晴らしすぎです!!オゾンワールド炸裂でした。

 でもでも最近、ちょっとシリアス系が多いので、コメディーを観ようかなと思ってます。何を観よう?


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